子供と一緒に正月飾りを作ろう!紙で作る手作り門松の作り方をご紹介
年末が近づくと、新年に向けた準備を始める家庭が増え始めます。中でも門松はお正月の代表的な飾りのひとつですが、大きなものは置けないという家庭も少なくないのではないでしょうか。
そんな時は、紙で作った小さな門松を自作するのがおすすめです。今回は、紙で作る手作り門松の作り方を紹介します。お子さんと一緒に楽しみながら作れるので、門松の手軽な作り方を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
目次
-
1.
門松とは
-
2.
門松の飾り方
-
3.
紙で作る手作り門松
-
3-1
トイレットペーパーの芯を使う場合
-
3-2
厚紙で作る場合
-
3-3
折り紙で作る場合
門松とは
新年に歳神様をお迎えするために、歳神様に降りる場所を分かりやすく示すための目印として門松が飾られます。新しい年が健康かつ幸福であるように願う意味もあり、昔から各家庭で親しまれています。
一般的にイメージする門松は豪華な花や装飾で彩られて玄関先などに飾られているものが多いかもしれませんが、必ずしも大がかりな門松を飾る必要はありません。自宅で簡単に手作りしたりすることも可能です。和紙で包んだ松の葉を用意して市販の水引を結ぶだけでも、十分に歳神様に向けた目印としての役割を果たしてくれます。
門松の飾り方
門松はひとつだけで飾るのではなく、「雄松」と「雌松」のペアで飾るのが一般的です。一見すると似ているようにも思えますが、雄松はクロマツで、雌松はアカマツでできているのが特徴です。クロマツは色がやや黒っぽく、葉が硬めであるのに対して、アカマツは葉が柔らかく細身であるという違いがあります。配置する際は、左側に雄松、右側に雌松を置きます。
基本的には玄関に置くのが望ましいですが、マンションなどの集合住宅の場合は玄関の前に置けない場合も考えられます。玄関の外側へ飾り付けても問題ない物件なら、代わりに松飾りを吊るすと良いでしょう。難しい場合は、内側でも問題ありません。また、玄関まわりに置くスペースがない時は、床の間などに飾る方法もあります。
本格的な門松は手に入れることや飾るのが大変なので、ここからは自宅でも簡単に作れるものをご紹介します。
紙で作る手作り門松
門松を紙で手作りする方法は、実はひとつではありません。トイレットペーパーの芯や厚紙、折り紙など、さまざまな方法で簡単に門松を作ることができます。ここでは、3つの方法に分けて詳しい作り方を解説していきます。
トイレットペーパーの芯を使う場合
トイレットペーパーの芯×3本、門松用の赤や白の画用紙、工作に使うのり・はさみ・セロハンテープで作る方法です。画用紙がない場合は、折り紙やラッピングペーパーなどを利用することも可能です。
1.竹を作る
3本のトイレットペーパーの芯の上から4~5cmにペンなどで目印をつけて斜めに切り、のりで黄緑色の画用紙を貼り付けて色づけします。画用紙の大きさは竹1個あたり12cm×14cm程度を目安にすると、全面を綺麗に覆いきれます。紙を巻き付ける際は、竹の長い部分に境目が来るように注意しましょう。小さくカットした折り紙で貼り絵のようにしても手作り感のある仕上がりになります。
2.3つの竹を組み合わせる
2本の竹を横並びにしてセロハンテープで貼り合わせたら、もう1本も少し上部に貼り付けます。
3.装飾を作る(松の部分)
緑色の画用紙を10cm×25~30cm程度の横長に切り、上辺と下辺それぞれに1cm間隔で縦2cmの切り込みを入れます。
その後、切り込みの部分が竹からはみ出るように先ほど作った竹に巻き付けて、切り込みを上側に折り曲げます。これで松の部分が完成します。
4.装飾を作る(中央部)
赤色の画用紙を8cm×25~30cm(横幅は松の部分と同じサイズ)の横長に切り、緑の画用紙の上に巻き付けて貼り合わせます。お好みで上に金銀の水引を巻いたり、赤色の画用紙を和柄にしたりするのもおしゃれな印象になるのでおすすめです。
厚紙で作る場合
作りたい門松の太さに近い棒状のものを用意したり、紙を棒状に丸めたりして土台にすると、厚紙だけでも門松を手作りできます。
1.竹を作る
黄緑色の画用紙を用意して3枚の長方形に均等に切り分けたら、竹の内側を表現するために上部からベージュの画用紙を半分程度のサイズで貼り付けます。
そのあと、型紙となる棒状の土台に先ほどの画用紙を巻き付けて、セロハンテープやのりで貼り合わせます。作りたい門松の大きさにカットして、3本1セットでテープやのりで貼り付けると竹部分の完成です。
2.松を作る
緑色の画用紙を用意し、好みの長さの長方形に切った後、横長になるようにして半分に折ります。その後、2枚重なった状態で、開いている方に2~3mm間隔で縦に細かい切り込みを入れます。
切り込みを入れ終えたものを開いて縦に半分に切り分け、爪楊枝に巻き付けてセロハンテープなどで貼り合わせると松が出来上がります。
松を5~6個作り、先ほど作った竹の周りに配置して貼り合わせます。これで門松の上部は完成です。
3.土台を作って、竹と松を飾り付ける
長方形の厚紙を用意し、和柄などのお好みの紙や布を貼り付けます。その後、両端を輪にして丸めてのりで貼り合わせると土台を簡単に作れます。
そのあと作った土台に竹の部分を入れ込み、まゆ玉や扇、水引などのお好みの小物で飾り付けると門松の完成です。小物は手芸店や100均などで手に入れられます。
折り紙で作る場合
折り紙で門松を作る場合、「黄緑の折り紙(15cm角)×3枚」「赤・白の折り紙(7.5cm角)×1枚ずつ」「金の折り紙(7.5cm×15cm)×1枚」「黒の折り紙(15cm角)×1枚」「柄おりがみ(15cm角)×1枚」「緑の折り紙(15cm角)×1枚」「金の折り紙(3.75cm角)×1枚」、はさみとのりを用意します。次に手順を紹介します。
1.竹を作る
黄緑の折り紙を1枚取り出し、三角に折って中心にだけ折り目を付けます。この時、端まで折らないように注意しましょう。折り目を付けたら開き、折り目に合わせて片方の角を折ります。
折った部分が左側に来るように回転し、くるくると巻いたら先端をのりで貼り付けて竹を作ります。空洞部分は1.5cmが目安です。
次に先ほどより短い竹を作ります。残りの黄緑の折り紙を同じ手順で三角に折って中心にだけ折り目を付け、折り目に合わせて片方の角を折ります。さらに折り目に合わせてもう一度折ります。折った後は先ほどと同じ手順を繰り返します。これを計2本作ります。
長い筒の下部にのりを付けて、短い筒と貼り合わせます。(門松の上部の完成)
2.土台をつくる
黒い折り紙を目分量で三つ折りにしたら、輪にして先端をのりで貼り合わせます。(土台の完成)
3.飾り台を作る
十字に軽く折り目を付けるイメージで、柄折り紙を三角に1回ずつ、回転させて計2回折ります。その後、中心に合わせて四隅を四角形になるように折ります。
さらにもう一度四隅を四角形になるように折ります。
中心の4つの頂点を、外側に向かって1cm程度折り返します。(飾り台の完成)
4.松を作る
緑の折り紙を取り出し、三角に2回折ります。開いて1回折った状態に戻し、両端を上に向かって折り合わせます。
左右の辺に沿うようにそれぞれ折り返して、内側のラインに合わせて山折りします。山折りした部分はのり付けして貼り付けます。(松の完成)
5.花を作る
赤の折り紙を取り出し、三角に1回ずつ、回転させて計2回折ります。その後、中心に合わせて四隅を四角形になるように折ります。さらに三角に1回ずつ、回転させて計2回折って折り目を付けてから開き、裏返して四角に1回ずつ、回転させて計2回折って折り目を付けます。
付けた折り筋に従ってたたんだら、右辺を真ん中に合わせて1回折り、開いてつぶします。残りの3箇所も同様にします。
下の部分を抑えながら上部を開くように折り、花の形に整えていきます。四隅を軽く折ると、よりお花らしくなります。
白の折り紙を使って、同様の手順を繰り返して白い花を作ります。(花の完成)
金の折り紙を取り出して半分にカットし、横長の状態でくるくると巻いてから縦に半分に折って、作った花に差し込むとよりお花らしくなります。
6.それぞれのパーツを貼り合わせる
すべてのパーツを順番に貼り合わせて門松の完成です。